この記事では、外国税額控除で確定申告する際の手順について説明します。
※令和2年分の申告方法を例にしています。
・外国税額控除をしたいけど、確定申告書の作り方を知りたい
準備するもの
確定申告書等の作成にあたり、下記の書類を準備します。
・証券会社の年間取引報告書
・対象期間の源泉徴収票
・還付金受取用の口座番号
・印鑑
・マイナンバーカード or 通知カード+本人確認書類
確定申告書等の作成
作成コーナーへ移動
確定申告書は国税庁のホームページで作成することができます。
まずは確定申告書作成ページへ移動し、「作成開始」をクリックします。

提出方式が提出方式がいくつかありますが、この記事では紙面での提出を想定しているため「印刷して提出」をクリックします。

利用環境の確認
利用環境を確認して「利用規約に同意して次へ」をクリックします。

作成する申告書の選択
「所得税」をクリックします。

作成開始
生年月日および申告内容に関する質問に回答して「次へ進む」をクリックします。

源泉徴収票の入力
給与所得の「入力する」をクリックします。

.xml以外のデータや紙の源泉徴収票をお持ちの方は「いいえ」をクリックし、「書面で交付された源泉徴収票の入力」の「入力する」をクリックします。

源泉徴収票の内容を画面の指示に従って入力し、「入力内容の確認」をクリックします。

「書面で交付された源泉徴収票の入力」に入力内容が反映されていることを確認し、「次へ進む」をクリックします。

配当所得の入力
「配当所得」の「入力する」をクリックします。

「配当所得の課税方法の選択」で「総合課税」を選択します。
次に「株式等の売却・配当・利子等の入力」で「「特定口座年間取引報告書」の内容を入力する」をクリックします。

.xmlデータ以外の方は「書面で交付された特定口座年間取引報告書の入力▼」をクリックし、口座情報を入力します。
この記事では特定口座(源泉徴収あり)の配当について申告を想定しているため、下図のように入力します。
「勘定の種類」はお手元の年間取引報告書を見て入力してください。

年間取引報告書の同じ項目を見ながら、下記を入力します。
・「④株式・出資又は基金」
・「⑧国外株式又は国外投資信託等」
・「⑨合計(④+⑤+⑥+⑦+⑧)」
・「⑱納付税額」

金融取引業者等を入力します。
下図は楽天証券(本店)を例にしています。
入力後、「入力・読み込み結果一覧」に内容が反映されていることを確認し、「入力終了(次へ)」をクリックします。

下記が表示されますが、OKをクリックします。

「配当控除の入力」をクリックします。

「計算」をクリックします。

「計算結果及び所得の計算」に内容が反映されたことを確認し、「入力終了(次へ)」をクリックします。

内容が反映されたことを確認し、「入力終了(次へ)」をクリックします。

前年分の申告で上場株式等に係る譲渡損失の金額を繰り越ししていなければ「いいえ」を選択し、「入力終了(次へ)」をクリックします。

配当所得に金額が反映されたことを確認し、「入力終了(次へ)」をクリックします。

所得控除の入力
外国税額控除のみの場合はそのまま「入力終了(次へ)」をクリックします。

税額控除・その他の項目の入力
「外国税額控除等」の「入力する」をクリックします。

「外国税額控除の計算がお済みでない方」を選択し、下記を入力します。
米国ETFを例としています。
項目名 | 記入内容 |
---|---|
国名 | 米国 |
所得の種類 | 配当等 |
納付確定日 | 配当を受け取った年の12月31日 |
納付日 | 配当を受け取った年の12月31日 |
源泉・申告(賦課)の区分 | 源泉 |
所得の計算期間 | 配当を受け取った年の1月1日~12月31日 |
相手国での課税標準 | 年間取引報告書の「特定上場株式等の配当等 国外株式又は国外投資信託等」 に記載された「配当等の額」の合計 |
左に係る外国所得税額 | 年間取引報告書の「特定上場株式等の配当等 国外株式又は国外投資信託等」 に記載された「外国所得税の額」の合計 |
調整国外所得の計算 | 年間取引報告書の「特定上場株式等の配当等 国外株式又は国外投資信託等」 に記載された「配当等の額」の合計 |

政令指定都市に該当しなければ「いいえ」を選択します。

「入力終了(次へ)」をクリックします。

「外国税額控除等」に金額が反映されたことを確認し、「入力終了(次へ)」をクリックします。

計算結果の確認
還付される金額が表示されますので確認してください。
確認したら「次へ」をクリックします。

住民税等の入力
住民税・事業税に関する事項がある場合は必要な事項を入力してください。
無ければそのまま「入力終了(次へ)」をクリックします。

住所・氏名等の入力
受け取り方法の選択および住所・氏名等を入力していきます。

マイナンバーの入力
マイナンバーを入力して「次へ進む」をクリックします。

帳票の印刷・ダウンロード
「帳票表示・印刷」をクリックし作成したデータを印刷します。
不必要な書類があればチェックを外せば印刷されません。

入力データの保存
「入力データを保存する」をクリックすると、.dataファイルとして入力した内容を保存できます。
このデータは、作成コーナートップ画面の「保存データを利用して作成」で読み込ませることで入力を再開できます。

確定申告書等の提出
確定申告書に押印して、下記を持参または郵送で税務署に提出します。
・確定申告書
・確定申告書(控え)
・本人確認書類(郵送の場合はコピーを同封)
※提出先の税務署は住民票の住所によって管轄が決まっていますので注意してください。
下記の国税庁Webサイトで管轄が確認できます。
https://www.nta.go.jp/about/organization/access/map.htm
確定申告の内容が合っているか不安であれば、税務署の窓口で確認してもらえるので活用してみてください。
以上で手続き完了になります。